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YAMAMURA DENTAL OFFICE/ヤマムラデンタルオフィス


先生のひとりごと

登録日

日付 2020/02/06
タイトル 評価
   ◎最近の出来事で気持ちのよい話。一つはミシュランガイドでの小林圭シェフの三つ星評価。もうひとつはロン・ティボー・クレスパン国際コンクールのピアノ部門で三浦謙司さんが優勝し、務川慧悟さんが第2位で受賞したこと。

 ◎高い評価を得たこと自体はそれぞれの人にとって、その努力の結果で出来上がった世界に自信を持つだろうし、僕たちもその恩恵に浴するチャンスがあるから、うれしい。

 ◎実はそれより胸がすいた事の一つ目は、ガイド総責任者のグウェンダル・プレネック氏の言葉。

 ◎「我々はもっとも公正なガイドを提供することに努めている。そこに特別扱いはない。だからこそ星が本当の価値を持つのだ」「どの国だとかは関係なく、あくまで独立した我々の純粋な評価の結果である」

 ◎「歴史的な店の格下げをしようとせず、客観性より情緒的判断を優先してきた旧弊を改めた」とル・モンドも評価。

 ◎僕たちの(歯科)医療の世界では、どんな治療がその患者に最適かを純粋に考えようとしてきた。それは当たり前。

 ◎今時の政治の世界ではとても信じられないし、国会での最高責任者の言葉は茶番過ぎて開いた口がふさがらない。口先だけの答弁は政治離れをわざと創出しているとしか思えないほどだ。

 ◎だからなおさら、このミシュランガイドの総責任者発言が当たり前とはいえ、がんばったなぁ、と思える。仕事に対するプライドもあるし、事業への尊敬もできる。

 ◎もう一つのロン・ティボ-。先週、実は第二位だった務川さんのピアノを聴く機会があった。Violinist小林美恵さんとのデュオ演奏会だ。

 ◎務川さんのピアノは優雅で音の響きが柔らかい。小ホールだったため、べーゼンドルファー(ピアノメーカー)の響きは低音部が力強く、心地よい。

 ◎リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンソナタも大好きなフランクのヴァイオリンソナタも小林さんのヴァイオリンの表現としっかりコラボしている。

 ◎多少のトークを交えたリサイタルだったのだが、すがすがしかったのはロン・ティボーの受賞に一切触れなかったこと。

 ◎小林美恵さんも20数年前、日本人として初めてロン・ティボーで優勝した方。

 ◎評価を見せびらかさない謙虚さというか、上品さ。

 ◎わずかに、フランス人作曲家のラベルの小品をアンコールで演奏したこと。

 ◎小林さんも務川さんもフランスでの勉強が多かったことのよしみ(務川さんは現在パリ音楽院で勉強中)、ということでラベルが選ばれた。

 ◎もちろん、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールはパリでの開催、ということも含まれているだろう。

 ◎こういう奥ゆかしさは今の時代、どんどん失われていっていて、いかに自分をアピールするかだけが取りざたされる。

 ◎よく、「日本人が」とか「日本金メダル何個」とかどうでもいいことがそのイベントの中心になるけれど、それは狭量というもの。

 ◎権威による表彰や評価というのは、その側が「与える」のではなく、あくまでその個人や団体に賛辞を送って共有させてもらうもの。静かになされるべきものなのだ、と思う。
登録日

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